Rouen~ルアン~

2024年4月23日の大分合同新聞にて掲載されました。

2024年4月23日の大分合同新聞にて掲載されました。

植物から抽出した精油を使って健康をサポートする「メディカルアロマセラピー」。

正しく理解した上で生活に取り入れてもらえたら―と、NPO法人日本メディカルアロマテラピー協会認定スペシャリストの川野里枝さん(51)=大分市=は月に1回、 同市府内町の市市民活動・消費生活センター(ライフパル)で無料の講座を開催している。

メディカルアロマセラピーとは「精油の力を使って、病気とは認められない心身の不調をケアしたり健康管理をサポートしたりするもの」と川野さんは説明する。

アロマセラピーとは違い、「香りを楽しむのは二の次」となる。

植物由来の精油には、多くの薬の基となる成分が含まれているという。
専門的知識を身に付けたセラピストが「疲れ気味」「何となくだるい」「むくみ、冷え性」といった症状や体調に合わせて精油を選定し調合。
直接肌に塗ったり、抵抗がなければシロップなどにして飲んだりするケースもある。

協会では体に入ると有害な農薬や添加物、保存料を含まない精油を扱っており、赤ちゃんから高齢者まで利用できる。
犬や猫のマッサージなどにも使えるという。
精油は薬に近い働きをするが、川野さんは「薬ではない。これを使えば治るというものではない。
どんな症状も、一番は病院を受診して薬で改善を図ること」と注意を促す。

「プラスアルファという形でメディカルアロマセラピーを活用し健康が維持できれば、薬の軽減にもつながるのではないか」と話している。

使い始めるタイミングや調合の仕方も効果に影響するという。

講座では基本的な知識を学んだ後、実際に自分の気になる症状に合わせたアロマクラフト(精油をベースにしたジェルやクリームなど)を作ることができる。

問い合わせは川野さん(080-9062-3334)。

■6種類調合しジェル作り体験

記者も講座を受講し、アロマクラフト作りを体験した。

改善したいのは肩凝り。原因が血流なのか、筋肉なのかによって使う精油が異なるため、まずは体質を探るアンケートに回答する。

結果を踏まえて、湿布薬に使用されるサリチル酸メチルを含んだウインターグリーンや血行促進の効能のあるアカマツヨーロッパなど、 講師の川野里枝さんが選定した6種類の精油を調合し、ジェルを作った。

実際に患部に塗った瞬間は湿布薬を貼った時と同じような清涼感がある。

数日間使っても皮膚がかぶれるといったこともなく、自身の体質には合っていると感じた。